亜沙子とずっと一緒にいたのに、今亜沙子を疑ってしまった。





亜沙子が、私の悪口なんて言うはずないのに。








雨はどんどん降ってきた。




まだ空は明るくて、太陽の光も見える。





不思議な空を見上げながら、涙を雨で洗い流す。








「陽菜~~!!陽菜!!!」





大好きな声が聞こえた。





今、一番会いたい人だった。







「あさ、こ……」



「陽菜、探したよぉ。大丈夫?」



「亜沙子、どうしてここに?」








雨に濡れた亜沙子が立っていた。




あまりにも綺麗で、小早川に見せてあげたい、なんて冷静な自分もいた。