部活もこの夏で終わる。
最後の夏を前に、サッカーの練習も忙しい。
時期的に、彼女を作る気分ではないのかもしれないが、山田のことだから大丈夫。
いくら忙しくても、恋が大事な男だから。
「悪い。遅くなった!」
少し遅れて登場した山田はやっぱりかっこつけている。
むふふ。
もしや、もうユッキーに心を奪われているのか??
1時間くらいしゃべったり歌ったりした後。
「あ!忘れてた!俺、学校に用事があったんだ。舞ちゃん、一緒にいこう」
三流ドラマのような棒読みの演技で、優雅が席を立った。
「あ、そうでしたね」
とまたまた棒読み舞ちゃん。
天然優雅にはお似合いの彼女だ。
このふたりにはずっと仲良しでいてもらいたいな。