「俺に会えて嬉しい?」 古びたベンチに腰掛けた。 「はい。嬉しいでございます」 「どれくらい嬉しい?」 甘い顔を近づけてくる。 王子の匂いがした。 「それはそれはもうめちゃめちゃ嬉しいです」 「キスで表現してみろ」 キスで表現? 私にはそんな技術はございません。