「絶対陽菜と同じクラスが良いよ~!」
「私も亜沙子と離れたら泣く!!」
友達はたくさんいる。
だけど、親友は亜沙子だけ。
亜沙子は特別な存在なんだ。
遊んで笑ってバカ騒ぎする友達ならいくらでもいる。
だけどさ。
この子の幸せを心から願ってる、
ってくらい好きなのは亜沙子だけ。
亜沙子も同じように私の幸せを願ってくれていて。
うん。
相思相愛のラブラブな私達なんだ。
新学期の朝は、妙な緊張感に包まれていた。
クラス分けの紙が貼られた掲示板の前には人だかりができていた。
見たいような見たくないような複雑な心境で、人混みの中に足を踏み入れた私と亜沙子。