「亜沙子のお父さんとお母さん、わかってくれると思う?」
私がそう言うと、亜沙子は首をかしげ少し困った顔をした。
でも、その表情には期待が込められているように見えた。
「わかってくれるといいけどね」と私は言ったけど、内心不安でいっぱいだった。
きっと……反対される。
そう思ってしまった。
大好きだから、本気だから、両親にわかってほしい。
ちゃんと紹介したいし、隠れてじゃなく堂々と付き合いたい。
その気持ちは痛いほどわかるんだ。
でも、相手が高校の教師となると……難しいよね。
亜沙子は、私の不安を感じ取ったのか、話題を変えた。
ユッキーと山田をどうくっつけようか、二人で作戦を練った。