「別にいいけど、優雅狙いなら、やめといた方がいいよ。アイツ、彼女と仲良くやってるから」
鈍感山田はそんなことを言いながら、自分の席に戻った。
「初めてしゃべったぁぁ!!!!」
ユッキーは、目をキラキラ輝かせた。
なんだか、ちょっと泣きそうになった。
思い出したんだ。
あの日のこと。
窓から見ていた灰皿王子に初めて会った日のこと。
初めて話せた日のこと。
あの時のドキドキとか、胸キュンとか、一気に思い出しちゃって。
「わかる!!いいね、そういうの」
「ずっと憧れの人だったから、話せるなんて夢みたい」
私や亜沙子がずっとバカにしていた山田のことを、ずっと憧れている子がいる。
不思議だね。
私が知ってる山田のことを全部教えてあげたかった。
私が過ごした山田との時間を全部あげたいと、思った。
ユッキーは、超純粋な可憐な少女なのであった。
私達の仲間になるかどうかはわからないけど、新キャラのユッキー、よろしくね!!