「本当にいい人に出会えたねっていつも話してるんだよ。晴斗君は真面目だし、陽菜のことを大切にしてくれている。これからもよろしく頼むよ」
お父さんの言葉に、俺は大きく頷いて、頭を下げた。
「いつか、ちゃんとまたご挨拶に来ますので」
というと、お父さんは意味がわかったようで、軽くウインクをして笑った。
いつか、いつかな。
ちゃんと、結婚の申し込みに来るから。
陽菜、待ってろよ。
それまで、もっともっと俺を夢中にさせてくれよぉ?
で、その夜俺は、決めた。
合格したら抱く、ってのはちょっと延期して、卒業したら・・・・・・ってことにしよう。
せっかくここまで我慢したんだ。
卒業式の夜、ひとつになろうな、陽菜。
愛してるよ。
俺を見つけてくれてありがとう。
俺を愛してくれてありがとう。
~王子目線END~