怒りと愛の込められた激しいキスが待っていた。





舌先を噛まれた。





「バカじゃぁ、陽菜は」




「ごめんね、王子」





唇を噛まれた。






「俺の唇は陽菜だけのもんじゃ。わかったかぁ?」






もう、体も心も溶けてしまう。





激しいのに優しい、キス。





まだ明るい夕暮れ時の公園で、一生忘れられないキスをした。