「くっつきすぎじゃない?」




もう太ももとか重なってるってくらいくっついて座った。





「今日はくっつきたい気分なんじゃ」




「何かあったの?」




「別に。しいて言うなら、満月だから?はっはっはははは」






満月を見上げた王子は狼男みたいに高らかに吠えた。








マイペースで掴みどころのない王子だけど、しっかりと私を愛してくれている。







私は、大きな不安もなく、王子の彼女として今までやってこれた。






王子は、モテる。



間違いなくモテる。





去年のクリスマスパーティーでも・・・・・・



ライバルが出現してしまった。