―ユッキーVS陽菜―





夏休みが終わろうとしていた。





受験勉強は、頑張っているけれど・・・・・・

頭の中は王子のことでいっぱいだった。






仲直りをしてからの王子は、今までよりも優しくて、マメで。



時々、夜に顔を見に来てくれたりもするようになった。




少ししか会えないけど、寂しくなかった。



心と心がガシっと繋がっている気がした。







気がかりは、ユッキーとのこと。




完全に私を避けているようだった。




あれからも、何度か王子に電話がかかってきているらしい。




あきらめる気はなさそうだ。