「ドライブでもする?」




王子は、助手席のドアを静かに開けた。






「お願いします」



「どうぞ」




久しぶりな感じがする。



真夏の日差しを浴びた車の中はとても暑かった。





「あっち~な。すぐ冷えるから待ってろ」





クーラーを強くしてくれた王子は、まぶしそうに夕日を見つめた。



そして、サングラスをかけた。






「似合う!!」




テンションが上がる私。




今からどんな話が始まるのかわからないけど、今、最高に幸せだった。






「あたりまえじゃ~」




といつもの笑顔の王子。






ふたりとも本題に入るのが怖い。



そんな感じだった。