「そう。陽菜だよ」




「お、おう。そうだな」




と意味不明な会話をしている私達。






「いろいろごめんなさい。話がしたくて会いにきた。迷惑だった?」





「彼女なんだから迷惑なわけねぇだろ~?」





ニヤリと笑ってくれた王子を見て、涙が溢れてくる。



でも、我慢。


泣かない。





ちゃんと話す!!





私は王子の彼女。



王子が好きなのは、私なんだ。