「いいよ。もう。好きじゃないなら、他のとこへ行ってもいいから」
涙がいっぱい出てきた。
こんな言葉を王子にぶつけている自分が情けなくて、余計に涙が出る。
でも、止められない。
「何だよ。どうしたんだよ」
腕を掴まれた。
その手を振りほどいてしまった。
悲しそうな王子の顔。
真っ直ぐに目を見ることができなかった。
ちゃんと話したいのに。
何か理由があるはずなのに。
どうして、こんなにいやな態度を取ってしまうんだろう。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…