「陽菜~!久しぶり!やっと会えた!」




キラキラしたまぶしい笑顔の亜沙子が走ってくる。



それだけで泣きそうになった。




不安な気持ちを包み込んでくれるような笑顔だった。






「亜沙子~!会いたかったよ~」




ショッピングモールの中のカフェの一番奥の席。



少し薄暗いソファ席。



勉強には不向きなその席に座り、私達は最近あった出来事を話し始めた。




亜沙子は、塾にかっこいい男の子がいてドキドキしたんだって話をしてくれた。





「でも、小早川先生のほうがかっこいいけど」



と最後に付け加えた亜沙子を見てホッとした。