悪魔を振り払おうと首を振るけれど、悪魔は私に囁き続けた。 その夜、王子から電話がなかった。 ほぼ毎日あるおやすみの電話。 妄想が止まらない。 勉強どころじゃない。 亜沙子に相談しようと思ったけど、亜沙子を混乱させるだけだと思い、我慢した。 一睡もできないまま朝が来た。