「女って本当
こーゆうの好きだなー」
なんだモスケか。
「オレ訳わかんねえ。
こんなん買うより
飯買えばいいのに」
「お子さまにはまだ
早いのよ」
「なんだと!?」
「おいおいモスケじゃねえか!
いつのまにこんな
かわいい娘さん
もらったんだよ!
やるなあ~!!」
「なっ!//
ちげーよおっちゃん!!//」
「まあまあ照れんなよ!」
「~//
行くぞ萌絵!!」
お店の店主と思われる
おじさんにからかわれて、
モスケはかんざしを
乱暴に置き足早に歩き出す。
あたしは一生懸命それを追う。
そういえば隣を歩いてみて
気づいたけど、
モスケって意外と
大きいなー。
殿ほどじゃないけど
175くらいは
あるんじゃないかなあ。
まだ中3の年なのに。
…殿。
今日来なかったのは
たまたまだよね??
さっきから自分が
何故こんなに殿を
気にしてるのかわからない。
きっと、毎日会っていただけに
急に会わなくなると
なんか不安になるんだ。
お父さんの時みたいに…。