職員室に呼び出され、
用が終わって帰っていると…


?「もうやだ…。」


声が聞こえた。


何処からだ?


女の子の震えた声…


自然と俺は
声をたどって声の主を
探していた。


……いた。


めったに誰も立ち入らない
薄暗い廊下に
ぽつんと一人肩を震わせ、
助けを求めている
女の子…。


近寄って
肩に手をかけてみると


予想以上に
驚いた君。


振り返ったその顔は…


今まで見たことないような

可愛い顔立ちをした君。


くりくりしたぱっちり
二重の目には、今にも
溢れ出しそうにたまった涙。

小さな鼻に

ピンク色の柔らかそうな唇。


綺麗な栗色の髪は
肩に少し触れるくらい。


小さな肩。

低い背。

白く細い腕。


つい、見とれてしまった。