今日も青空がキレイだなぁ。

「今日も天気良いなぁ。ねっ!美春っ」
「うん。入学式にはピッタリってほどだね♪」
私の名前は田沢美春。
性格も身長も体重も顔つきも…すべて標準っ子。
そして今日、このT高校に新入生として入学するんだ。
今から校門を通ってクラス発表を見るんだけど…
「美春と同じクラスだと良いなぁ~」
そう私の隣で願っているのは、親友の松崎愛梨。
メッチャ頭が良くてかなりの美形…。
中学で知り合ってから気が合うんだよね♪
「あっ!愛梨クラス発表出たよっ」
「美春早く早く!身に行こっ☆」
私たちは走ってクラス表を見に行った。

【1年A組  松崎愛梨】

【1年C組  田沢美春】

マ…マジですかっ!?
嘘でしょおおお~!!!!???
愛梨と別のクラスだなんて…夢であってほしい!
「うわ…離れちゃったね。あっ!でも私のクラス同中の子いる!」
愛梨のクラスには同中の子いるんだ…あたしのクラスは!?いる!?

ゲッ・・・
だ、誰1人いないし!!! みんな知らないよ~っ

『あっ!C組陵太くんいるよ☆』
『サッカーで有名なアノ!?きゃ~カッコイイよねぇ』
『C組行きたいなぁ~!!陵太様に会いたぁい♥』

りょ、陵太…くん??
「やっぱアノ陵太くんは有名だね!!…って美春、陵太くん知らないの!?」
目の前で愛梨が怒る。
「う、うん・・・。誰?有名なの?」
「そりゃ有名でしょ☆サッカーでも強いし、なにより・・・」
「なにより・・・?」
「顔がメチャクチャカッコイイんだからっっ♥」
ゲッ・・・そこかいっ!
愛梨がイケメン大好きなの、忘れてましたっ。
「美春、同クラで良かったね☆羨ましいなぁ~」
「嫌だよ~!愛梨と交換してほしいもんっ」
「しかも知ってる?あのジ・ン・ク・ス♥」
「・・・へ?」

その時周りの女子が全員あたしをにらんだ。

…ような気が、する。

陵太くんって誰!?ジンクスって何!?


謎多き高校生活が始まりそうな予感・・・☆