「光くんの約束破りの、自分勝手!!

 ちゃんと、寝て、風邪を治すって言ったでしょう? なんで、今、ここにいるの?

 そんなだから、いつまでたってもなおらないんでしょう!」

「いや、だって、それは!」



 光くんが、珍しくしどろもどろになって、なにか言おうとしたけど、それをさえぎって、私はなおもいってやった。

 だって、言いたかったんだから!




「だいたい、なんで、誰が好きなんだって、そんなこと、光くんにいわなきゃいけないの!

 なんで、いろいろと命令されなきゃいけないの!

 斉木くん、ちゃんとふれなんて、なんで、光くんに?

 光くんは、いったい、私のなんなわけ!?」

「そ、それは」

「お、おちついて、福田さん」



 恐れをなしたかのように、佐藤くんが間に入ろうとしたが、私は一喝した。



「佐藤くんはだまってて!」

「は、はいっ」



 なんだか、今なら、言いたいこと全部言えるような気がするの。

 そう、今なら!