「陽菜、つぎに告白してきても、ちゃんと、きっぱりどきっぱり、ふってやれ。

 そのほうが、やつのためだ」



 光くんはそういってるけど、・・・もう、私は限界です。

 神様、叫んでも、喚いても、いいですよね?

 すぅっと私は息を吸い込んで、いっきに叫んだ。

 それは、もう、思いっきり。




「ああ、もう、うるっさいっ!」



 私の声に、三人がびしっと固まった。



「ひ、な?」



 一度、叫ぶともう止まらない。

 なんでだろう。体中から、勢いよく言葉が飛び出していく。



「もう、さっきから、なんなの!?

 わけわかんない?

 未来さん? あなた、だれ? 海老原ってどういうこと?

 親戚? なんなの? 根本的に私に何の用事?」

「あ・・・えっと、それは」



 私の迫力に、長い睫毛を何度もふるわせ、またたきする、未来さん。

 それには構わずに、今度は光くんに、向き直る。