髪の毛にひっついた葉っぱをとりつつも、佐藤くんは、光くんと、未来さんを交互に見ている。



「福田さんを呼び出したのって、海老原さんだったわけ?

 なんで」

「なんでって? かわいい光の好きな子のこと知りたかったから」

「かわいい? こいつのどこがぁ!?」



 佐藤くんがびしっと、光くんを指さしながら、いった。

 光くんの頬がびくっと震えた。



「かわいいっていうのは否定OKだが…お前、佐藤、どういうことだよ。

 ちゃんと陽菜の周りまもっとけって頼んでたのに、斉木が陽菜に告白したって、おまえ、ぜんぜん、役立たず!」

「役立たずって失礼な。ていうか、あんな、人前で告白する恥ずかしいやつ、どうやって、どうしろっていうわけ?

 ま、もっとも、速攻振られていたけど」

「そうそう、見ものだったわよ。あ、でも、あきらめないって叫んでたねぇ」




 楽しそうに、海老原(?)未来さんがいった。



 もう・・・どういうこと・・・わけわからない。

 わけわかんない。