水色の傘。



初めてこれを学校にさして行ったとき、真由子に驚かれたっけか。


“夏香がそんな清潔感のある色を… ”とかなんとか言ってたような気がする。

今思えば、なんて失礼な話だろうか。





あたしが歩く道の上に、絶えず雨粒が落ちる。


あぁ、やっぱりあたし、どうかしてる。

いつもなら、雨粒なんて見ずに、どんどん歩いていけるのに。


身体が重くて、うまく進めない。











コーハイ。


ねぇ、ごめん。




もう一回でいいから、


あたしに会いに来て。








あたし、もしかしたら…――――