「もう、和~、あんま、聞いたら可哀想だよ。」
勇作さんが、止めに入る。
「はぁーい。ごめん、涼子。」
なんか、新鮮。


皆、涼子に、次々と、質問を、投げかけている。
その頃。
俺は、ご飯の事よりも。
これからの事に着いて考えた。
その時。
「それよりさ。学校って、どうする?」
竜也が、聞く。
この言葉で場の空気が、凍りついた。
涼子は、下を向いてしまった。
肩がガタガタと、震えている。
「学校……ねぇ、涼子は、どうしたい?」
俺は涼子に、聞く。
「え…あ…私は。大丈夫です、」
声が、震えている。
「そっか、なら、学校変えよ!」
俺はそう言った。
皆が、え?、っと俺を見る。
「和っ!なんで、涼子ちゃん、いいって…」
恭平が、言い終わるより前に、
「ちゃんと、見てやれよ、震えてんじゃねぇか。」
俺が言うと皆が涼子、を見る。
「はいはーい、この話は終わり!!食べよ!」
勇作が、締めくくる。
その時。涼子が、何かを、思い出したように、立ち上がった。
「はい…これ。私には、どうしようも、できないので」
そういいながら、通帳を、渡す。
「ダメだよ、涼子の、お金だろ?」
そう言うと、首をブンブン振って、また、差し出す。
そっと受け取って中を見る。
「8000千…万……ダメだよ、涼子が、貯めたお金だろ?」
涼子は、首を振って、
「保険金…です、使って下さい…」
だんだん声が小さく、細くなっていく…
「じゃぁ、とりあえず、俺が、預かる。」
もう、色々と、考えてはほしくなかった。
俺がそう言うと。
笑顔になって。
「ありがとうございます。」
っと、言ってくれた。
多分受け取らなかったら、ずっと言ってくるだろう。
俺は、金庫に入れて、席に戻った。

「ごちそうさまでした。」
っと、皆が、食べ終えていく。
「俺今日、ここ泊まる~!!」
「俺も~!!」
っと次々と、手が上がる。
俺は、怖かったのもあって。
「今日だけな、」
っといった。