涼子の声で急いで玄関に向かう。
「お、俺…俺…」
恭平は、泣いていて放心状態だ。
「大丈夫。大丈夫。」
その、恭平を翔が宥めている。
「涼子!?」
駆け寄る。
袖から、血が滲んでいるのが見えた。
急いで袖をめくる。
「っ!!」
包帯が巻かれていた。
でも包帯は血だらけで、その機能を果たしていない。
「と、とりあえず、包帯外して血、拭こう?」
冷静を、保とうとする勇作。
竜也が濡れたタオルを持ってきた。
出来るだけ、優しく拭く。
「おい。」
横から見ていた翔が、顔を真っ青にして言った。
!!!!!!!!!!
良くみるとそこには、山田っと掘ってあった。
傷口は、浅いようだった。
「どうする?」
勇作に聞く。
「俺の知り合いの医者にみてもらおう。」
その言葉で皆動き出す。
俺は車を出すことにした。


救急で、入る。


なぜか医者がレントゲンも撮った。


名前を呼ばれ、部屋へ入る。
「あの、この子は、いじめられてるの?」
皆が小さく頷く。
「バットで殴られた跡も……軽かったので大丈夫ですが。まぁ、これなら入院は、しなくてもいいでしょう。」
「ありがとうございます。」
「でも、警察に届けた方が…」
「それならしたよ、」
竜也が言う…
いつの間に……


家に戻る。
その頃には涼子も、意識が戻ってきた。
「ねぇ、何があったの?……何もなかったってわけじゃないよね?」
地味に追い詰めた言い方をする勇作。