「涼子ちゃん、遅いね。」
恭平の声にみんな、時計を見る。
もう、6時30分だ、まだ部活もやってないから、遅くなるわけないのに。

ピーンポーン。
「あっ!俺いって来る。」
玄関に向かう。
ガチャ。
「涼子、大丈……」
いい終わる前に気がついた。
男の子が居る。
しかも、見覚えが。
か、彼氏か?
「あ、俺、亀澤侑です、彼氏です。」
その言葉に涼子が、カっと赤くなった。
ってか、普通言わないだろ。
嬉しかったのかな?
それより侑って…まさか。
俺が言う前に、侑が、気がついたのか。
「あっ!」
っと、大声を上げた。
やばい。近所にバレる。
「ちょっと中入って。」
リビングに、向かう。
「侑!」
勇作は、覚えていたらしい。
「え?侑が、涼子ちゃんの、彼氏?」
恭平が、近づいて来る。
「そんな事より、俺らが涼子ちゃんと居るのバレた事が問題だろ。」
翔は、冷静だ。
「ご、ごめんなさい!」
涼子が、頭を下げる。
「大丈夫。涼子ちゃんは、悪くないよ、侑の性格は知ってるから、…つい、流されちゃったんだよね?」
勇作の声に、涼子が申し訳なさそうに頷く。
「侑~この事は秘密ね!」
竜也が言う。
「でも、良かった、侑が涼子ちゃんと同じクラスで、涼子ちゃんの彼氏かは、知らないけど、守ってあげてね」
ちょっと意地悪っぽく、勇作が言う。
「良かったね涼子ちゃん、侑なら安心だよ。」
プレッシャーをかけるように竜也が言う。
侑は、固まって来て居る。
「嘘だよ!うそ!とりあえず、涼子の事よろしくね!」
「はい!」
侑に、笑顔が戻った。
「では、これで。」
侑が、帰ろうとする。
すると。
「侑~涼子ちゃんと付き合ってるって本当?」
竜也が言う。
「ちょっ!」
涼子が、止めようとするも。
「うん!本当だよ!」
っと、侑は、言って出て行った。