「あ、私…家の人が心配するんで…」
そんな声は、無視して、歩き出す。
この人、私を助けたりしなかったら、モテるだろうな。
だって、その人は凄くかっこよかった。
他の女子が、ほっとくはずがない。
そんな事を考えていると。
「ここ!」
スタジオを指差して行った。
私はそこを見上げる間もなく、侑くんに、手を引かれた。
ダンススタジオの、ようだった。
「ここで待ってて!」
侑くんの、声に、私は、ベンチで、座って待つ事にした。
数分後すると、いかにもダンサーって格好で、来た。
「行こう!」
そう言って、スタジオの、ドアを開けた。
すると、男の子が、よってきて。
「なに~侑!彼女!?」
「ちげーよ!」
「侑!顔赤い~」
っと、囲まれた。

「始めるよ!」
先生らしき人の声で、みんな、集まり出した。
「侑っ ?その子は?」
「あ、見学の子です。」
そう言ってニコッと笑った。


曲が、流れて皆踊り出す。
侑くんは、センターで、素人の私も上手いっと、思った。


あっという間に授業が終わった。
「ごめんな、遅くなっちゃった!送ってくよ!」
「ありがとう」
侑くんの、ペースに流され、オッケーしてしまった。
「俺のダンスどうだった?」
「凄くかっこよかったです」
「あ、笑った。」
侑くんの、言葉に反応する。
何時の間にか笑顔になっていた。
「俺さ~ダンサーに、なるのが夢なんだ、あの、KAMINZって、グループ知ってるか?」
ビクッ!
体が反応する。
「あのグループって、凄いよな、ダンスも歌も上手くて。いつかあの、グループのバックダンサーになるんだ。ってか、今なってるんだけど、もっと、前の方にいけるように。それで俺もグループ組んで、歌ったりしたいなって。」
ニコッと笑った。
その顔は、まだ、幼くって可愛かった。
「俺、……いきなりだけど……涼子ちゃん……の事が好きだ……一目惚れって言う奴?……それで、まだ、あったばっかだけど…俺と、付き合ってくれないかな?」
「え?」
「あー~~ダメだー!俺いっつもこうなんだよ!」
髪をぐしゃっとかきながら言った。
「いいえ…私も、侑くんのことが、好きです。」
自分でいっていてわからない。
私、今なんて言った?
「本当?良かったー!」
私、この人のことが、好きなのかな?
まだ、あったばっかで、よくわからないけど。
この人と、いると落ち着く。
だけどそれとは裏腹に凄くドキドキする。
「んで、涼子ちゃんの家どこ?」
どうしよう。
でも、体が勝手に動いで気づくと、家の前に居た。