三日後。
大分、よくなって来た。
相変わらず、メンバー全員、和也さんの家に泊まっている。
「おはようございます。」
そういうと。
「いいって、敬語じゃなくて、」
ニコッと笑って、翔さんが、頭を撫でる。
「あ、はい。」
「ご飯で来てるよー!」
和也さんの声で、皆テーブルに着く。
「あのさ、学校俺ん家から近いとこでいいか?」
シンっと冷たい空気。
「あ、はい」
「なんかあったら言えよ!」
力強い和也さんの声。
「和じゃ言いにくかったら俺らでも。」
勇作さんが、ニコッと笑う。
「いきなりたけど、明日から、だけど大丈夫?」
「はい。」
どう答えたらいいか…わからない。
「制服おなじだから。そのまんまでいいよ!」
ニコッと笑って言ってくれた和也さんの声は、低かった。


「おはようござます…」
今日は、転校して、初めての学校。
凄く緊張する。
「おはよ!」
その、不安を吹き飛ばすように、恭平さんが、ヒョコっと出てきた。
学校まで、どれぐらいかかるか、わからなかったので、急いでご飯を食べ、玄関に、向かった。
「いってらっしゃーい!!」
やけにテンションが高い。恭平さん。
多分気遣ってくれているのだろう。
「いってらっしゃい!」
和也さんが、ニコッと笑って言ってくれた。だけど、目は笑っていなくて、力強かった。
!!!!!!!!
突然、ふあっと私を包み込んだ。
「大丈夫。一人じゃない、俺らがいる。」
耳元で、和也さんが、優しく言う。
すると、私の肩を持って。
「いってらっしゃい!」
っと言った。
私は頷き、外に出た。


「転校生の山田涼子さんです。」
先生の声に頭を下げる。
「山田って、山田和也の、山田?」
「んなわけないでしょ!」
「いや、でも、この辺に住んでるらしいよ!」
「まじ!」
女の子達の会話が聞こえる。
「山田は…そこ、…うーんと、亀澤侑、お前の隣だ。」