昨日いなかったスタッフは、驚いている。
まぁ、大分ストレス溜まってるだろうな…涼子。
ずっとニコニコしている。
でも、嬉しそう。
誰かに必要とされるっていいよね。
そんな事を考えていると。
「ねぇ!ねえってば!!」
恭平が、肩をガンガン叩く。
「痛てぇよ…なんだよ…」
ちょっと不機嫌気味に言う。
「そんな怒んなくても、ずっと読んでたんだよ、恭平。」
翔が、恭平を慰める様に肩に腕を回した。
「ごめん、 何だった?」
パンっと手を合わせて言う。
「あのさ、涼子ちゃんが熱で倒れたって。」
!!!!!!!!
やっぱり、今まであまり笑わなかった子が、あんな風に振舞うのは、辛かったんだ。
「なんで、もっと早く…」
言っていて、気がついた。
恭平が、なんなに強く俺の肩を叩いたのは初めてだ。
多分早く伝えたかったのだろう。
「…ごめん、恭平ありがとな?、涼子どこにいる?」
二人に聞く。
「案内する、行くよ!」
俺の手を翔が引っ張る。

楽屋に、は寝ている涼子がいた。
「あっ!和!遅いよ!」
っと、珍しくあせっている勇作が俺に叫ぶ。
「ごめん…涼子は?」
隣に駆け寄る。
「ああ、慣れない仕事で疲れたんだろ。全部撮り終わったから、仕事は、大丈夫だって。」
そこまで言い切ると、勇作は、俺の耳に手を当て、コソッと言った。
「多分、ずっと笑顔ってのも、疲れたと思うよ。」
俺は、頷いた。
涼子は、苦しそうに、息をしている。
丁度違うテレビの撮影で、医者が来ていたらしくて、今見てもらっている。
「多分、この子は喘息持ちなんでしょう。熱や風邪などで喘息を、引き起こしたんだと思います。丁度薬があるので飲んで冷静にしていれば大丈夫です、あと、この子はひどい喘息なので、吸引機と、胸に貼る薬などもあるのでため起きして置いてもいいと思います。とりあえず、今は落ち着いているようですので、私ばこれで。」
医者が、聴診器を外しながら言った。
「あ、ありがとうございました。」
頭を下げた。