目を覚ますと、学校?…の、壁が見えた。
ガバッ
勢いよく、起き上がる。
「ーーーーーー!」
何か、言葉までは聞き取れなかった。
だけど、和也さんの、声だった。
その声を辿り、着いた先は、体育館倉庫だった。
隙間からそっと中を覗く。
!!!!!!!!
今にも、刺されそうな、和也さん、それから目を背ける、他のメンバー…
「う……」
ポタ…ポタ…
血が垂れる。
バタンッっと、倒れ落ちる。

痛い…痛い痛い痛い…
「ハァハァ…」
荒い息のなか、森永を、見る。
「ま、自分から飛び込んでくれるとは。俺らが刺したかったのはお前だし…」
その言葉を、残し、森永とその仲間は、バタバタと出て行った。
自由になった、和也さんが。
「おい。何で…こんな事…」
っと言う。
私の頬に温かい、液体が垂れ落ちる。
「涼子ちゃん!」
そういいながら、駆け寄って来た恭平さんは、私の血を見た途端。
フッと、崩れ落ちた。
「大丈夫か?」
それを、翔さんが、支える。
だんだん…皆の声が遠くなる。

サヨナラ