う…
ここ……
あっ…そうだ、昨日……
「ハァ…」
なんだか、両親が死んだ。っと言う感覚がない。
なかなか、帰ってこなかった…
だから、いないもの、いるのも、一緒見たいなもの。
「おはよ!!」
ビクッ!
いきなりの、言葉に驚く。
振り返ってみると、恭平さんが、ドアからそっと顔をのぞかせていた。
「ご飯できたよ!早く食べよー」
っと、部屋に入ってきて、私の腕を、引っ張る。
そのまま、身を任せリビングまで、行く。
「おはようございます…」
そう、皆に頭を下げる。
「そんな、堅苦しくしなくていいよ、できたらタメ口の方がしゃべりやすいし。」
ニコッと笑いながら勇作さんが、言う。
皆もそれに、頷く。
「タメ口で、いいよぉ〜!!」
横に立っていた恭平さんがポンっと、私の頭を叩く。
「………」
どう答えたらいいか、わからない…
「手伝ってー」
その時、和也さんが、キッチンから、お皿を持ってきていった。
助かった……

っと、胸を撫で下ろす。
「涼子ちゃん?どうした?早く食べよ!」
っと、翔さんが、私の背中をポンポンっと、押しながら行った。
椅子に座る。
朝食は、スクランブルエッグ、食パン、ベーコンっといったものだった。
いつも、自分で朝食を、作る私にとって、人からご飯を作ってもらうのは凄く新鮮だった。
「わぁ……美味しそ…」
無意識のうちに、声に出していたらしく、皆の目線が痛い。
「あ……ごめんなさい…」
「いいよー謝らなくて、ありがとね!」
っと、ニコニコしながら、和也さんが、いってくれた。
「じゃ…いただきます。」
皆で手を合わせる。
私が、ベーコンを箸でつまんだ時に。
「箸の持ち方。うまいね。」
っと、竜也さんが、いう。
「本当だー」
っと、恭平さんが、興味津々で、覗き込んでくる。
その時、
「ごちそうさまでした。」
勇作さんが、言う。
「早っ!」
皆の視線が勇作さんに集まる。


「ごちそうさまでした。」
皆が食べ終わる。
「あのさ、今日、服とか買いに行こう!無いと、困るしね」
っと、和也さんが、お皿を洗いながら言う。
「はい。なんだか…すみません…」
「いいよ!そんな事、それよりさ、服どうする?」
改めて、自分の格好を確認する。
昨日から制服だった。
「大丈夫です。制服でも。」
そう言うと、
「じゃ、一番始めに、好きな服すぐ選んで、とりあえずそれを、来て他の服とかみたら?」
竜也さんが、言う。
結局、
竜也さんの、意見に賛同し、車に乗り込んだ。