子供と動物には甘い父だが、家出してきた実の娘には冷たい。
後で3時に食べようと思っていたが仕方がないのでお前にやる、と恩着せがましく前置きをされた上でまんじゅうをひとつ与えられ、早々に追い返される。お茶すら出ない。
父にとって私は、ダメ犬とバカ息子以下の所に位置するようだ。
とっくに成人し所帯を持つ大人には世間は厳しいものなのか。
ところが、母の妹が家出して来た時はどうだ。
優しく迎え入れたばかりか、食事まで与え、なんとカラオケにまでしゃれこんだではないか。
やはり私は橋の下で拾って来た子だったのだろうか…