キャップとヘルメットを被って靴を履き、やや凛々しくなった長男の姿を見て、ハッと思い至った。
こうして完成した全身を見てみると、中途半端な丈のズボンの裾から覗く、ヘンな輪っか靴下のチラ見え具合が、実に絶妙ではないか。
靴から伸びたがごとく線と弧を描くヘンな輪っか靴下と、ズボンの丈がバランス良くマッチしている。
夫と甥の意見はあながち間違っていないのかも知れない。
なんとなくカッコ良くする、それが存在意義かも知れない。
私は野球に興味がない。
ゆえに…以下同文。
ゆえに、元野球少年の方並びに現役野球少年の方、ひとからげに野球関係の方、私が間違った解釈をしている部分があっても、どうか見逃して頂きたい。
《完》