「ママーはやくいこうよー」
娘の夏だ。


いつもなら私よりも支度に時間がかかるのだが、今日はいつもとは逆だ。


玄関で靴を履きながら足をブラブラと揺らして私を待っている。


今日は夏の保育園で、お楽しみ会があるので彼女は楽しみにしている。



夏は私が二五歳の時、
芯壱が二六歳の時この家にやってきた。