先輩の受けた高校を追いかけようかと考えた事もあった。


そんなのははかない夢で、


先輩の受かった高校は県でトップを争う高校だった。



とてもじゃないけど私には無理。


奇跡が起きたとしても無理なはなしだった。






みるにみかねた梓が言った。


「ふみさー。もうちょっと頑張ってから無理って言ったほうがいいんじゃない?

美奈がライバルだからってなんなのよっ

やっつけちゃいなよ!」



ファイティングポーズをとってからにっこり笑った。



「そうだよねー・・・。」


はぁと小さい溜め息をついた。