「私達も買い出しに行くぞ」

もちろん金を出すのは真山だ。それぐらいはしてもらわないと困るからな。

その本人は、すでに忍と一緒に店にいる。

短くなった煙草を灰皿に押し付けて椅子から立ち上がった。

安くて何でも売ってる店に向かう途中、何人かの女の甲高い声が聞こえてくる。

うるせぇな。と思いながら声のある方に目を向ける。

女に囲まれていたのは、ビラ配りに行った祥太と伊崎。

「嫌そうな顔しといて満更でもなさそうだな」

私が思っていた事を篠原が代わりに言った。
わざと言ったのか、ただ何も考えずに言ったのか。

「そーだな、これで客集め出来てなかったらボコらねぇとな」