仲良く手を組んだわけだが、一番凄いのは、やっぱ篠原だ。

文化祭をしたい真山の願いを叶えて、伊崎と祥太が、やる気を出せれば下っぱ共が動き出す。

さすが、よく考えてやがる。

「あいつらビラ配り行かせた」

煙草に火をつけ肺に送り込んでいる篠原に声をかけた。

主催の真山が指示が出来るわけがなく自然と私が指示を出している。

「二人で行かせて大丈夫なんっすか?」

「仕方ねぇだろ。
下っぱに任せたって誰も受け取ってもらえねぇだろ」

「それは同感っす」

男前って羨ましいっすね。と遠い目で呟く。