滅多に使われない校内放送のチャイムが流れる。

私たちも騒いでた奴等も耳を傾け動きが止まる。

『あーあー、2年の真山です。文化祭をしたいと思ってる。
文化祭で一番稼いだ奴等は篠原と松橋を1日何でも使って良い権利を与える』

そこで放送の終わるチャイムが鳴ると同時に、そこら中に聞こえてくる雄叫び。

黒いオーラを放ち出した祥太と伊崎は

「あの…」

「…ガキ大将」

「「赦さねぇ」」

青筋立てて息ぴったりに声を揃えた。