「祥太さーん助けて下さい!」

「松橋のリアクションが薄かったからって八つ当たりはみっともないぞ、自意識」

「ぶっ殺す!!」

正直、私の事を考えてくれてたのは嬉しかった。
調子に乗って喜んだら伊崎に何思われるかわかんねぇ。
「冗談に決まってんだろ」って言われたらショックだ。

「じゃあ、篠原着いてきて」

また騒ぎ出した3人を無視して捨てられた子犬のように篠原を見遣る。

いつの間にか篠原を隣にやって来た祥太が篠原の代わりに口を開いた。