「どうしたら動いてくれんだ?」

まだ諦めないつもりか?
祥太に大人になれって言われたばっかだろ。

「1日、王者を譲るとか篠原を1日使ってもいいとかなら動くんじゃねぇの?」

「そこに松橋もいれたら必死になるかな」

「何で、そこに私が入るんだ」

忍と祥太は「残念」や「自覚した方がいい」とか意味のわかんねぇ事を言って哀れみの顔で見てきた。

「誰かれ構わず尻尾振ってんじゃねぇぞ、淫乱」

「刺されてぇのか」

「別のもの挿してやるよ」

伊崎は口角を上げて笑う。

「いっ!変なこと言うんじゃねぇよ!!」

顔を真っ赤にしている松橋に
真顔で聞いていた祥太と忍は

「忍、保健所に電話して」

「わかりました」