「文化祭だろ」

真山は、ピンと来ていない。
中学でも文化祭あった筈だよな?

真山にもわかりやすく説明してやると、新しい玩具を見つけたみたいに目を輝き出す。

「この学校じゃ無縁の話だね」

祥太の心無い一言に誰が見てもわかるぐらい落ち込んでいる。

「祥太の言う通り無理だろ」

「やりたい!何で無理なんだ?」

ここにいる真山以外は顔を見合わせて真山の発言に溜め息と呆れが入った。

「あのな、ここにいる奴等が協力して何かをすると思うか?」

「松橋の言う通りだよ。
真山も少しは大人になったら?」