「そーだよねー!あ、でも面と向かって言わない奴等にはなりたくねぇな」

「そっか」

何か、すっきりしちゃったな。やっぱ篠原は俺にとって心のモヤモヤを払い除けてくれる。

「皆が待ってる帰ろっか」

「ん」

帰る途中、ベンチに男の肩に寝ていた女の子は起きていた。
二人で何か楽しそうに笑っている。
ホームには、まだあの男子学生達が笑っていた。

「あ!おかえりなさーい」

裏の無い笑顔で迎えてくれるのは忍だ。

「ただいま。これ土産ね」

「ありがとうございます!早速、食べましょう」

松橋の姿を探すとパラソルの下でソファーに横になって寝ていた。

理性と戦ってるのは発情犬。

「やっぱ、純がないよね」



●end…………………●