「おー!篠原じゃーん」

祥太を待っている篠原の顔を覗いている。
煙草をくわえたまま篠原は声をかけて来た男を見ている。

「久しぶりだなー!一人か?」

「いや、祥太がいる」

「さすが、おめぇの彼氏だな」

嫌みったらしい言い方ではなく純粋に心から言っている。

「ところで、お前の高校いい噂を聞かないが知ってるか?」

篠原は黙って眉間に皺を寄せた。男は笑って噂だから本気すんなよ。と前置きをされた。

「お前の3年のバックに室伏高がついてるって噂だ。
最近、戦力上がってきたとは思わねぇか?」