「犬も一緒か」

溜まり場に急いで向かえば、ソファーに座って煙草をくわえて普段と変わりない篠原に心配する必要は無かったな、と安堵した。

「派手にやったな」

辺りを見渡しながら倒れている椅子を直して座る。

松橋の呆れ顔に篠原は口の端を歪まして笑う。

「片さねぇとな」

「祥太と忍は?」

「まだ来てねぇな」

何を呑気なことを…って感じじゃねぇな。
眉を顰めてる原因は祥太だろう。大丈夫だとは思うが…。