「お前、1人でこの人数じゃあどう見ても無理だとは思わねぇか?」

バット持った奴等が、ぞろぞろと篠原を囲んだ。

最近、3年の奴等の戦力が上がってきたと祥太が言っていたのを思い出す。

篠原は臆する事なくソファーに座ったまま短くなった煙草を肺にまで吸い込んでいる。

「助けを呼んでもいいが今頃、お仲間達もどうなってんだろうなァ」

下劣な笑いをする3年の連中らの頭を見る。

「1人になったとこを叩き込もうってか?」

「祭り上げられただけの存在が、どんなもんか見てみたくてなァ」

読み取る事が出来ない表情の篠原は口の端を歪まして笑った。

●to be……………●