「大事って言うか宝物みたいなもんです」

「宝物か、いいねぇ~」

もし良かったら詳しく教えてよ。と草太さんは殴られた俺の頭から血が出てるのをハンカチで優しく拭いてくれている。

「先輩に初めて貰ったもんなんです」

先輩ってお金いつも無いって言って人に集るし人の食べ物勝手に食べちゃう人なんっすけど、高校入学祝いに買ってくれた大切な物。

「先輩達を追っかけて忍海高入ったんっす」

「それは大切な宝物だな。
あいつらが忍を大切にしてる意味もわかった」

草太さんは1人納得している。俺は、よくわからなくて首を傾げた。