「忍ちゃん?」

「その呼び方止めてくださいって言ってるじゃないっすか」

しゃがみこんで探してる俺は顔を上げると目の前には草太さんの顔が近くにあって驚いた。

「探し物見つけたよ」

草太さんの手の平に黒猫のピアスがある。

「あ!良かったぁ…」

壊れてなくて良かった。
早速、一つ空いた耳に黒猫のピアスをつける。

「大事な物なんだね」

「あ!ありがとうございます!」

草太さんが拾ってくれたのに安心しきって居たことをすっかり忘れてた。