「ここらへんだった気がする」

しゃがみこんで地面を睨み付けている。

何処いったんだよ。
あれは凄く大事なもんなのに。

黒い影が忍に覆われた振り返ると何か硬いもので殴られる。

「――――いっ…」

男の手に持ってる金属のバットで殴られたのかと納得した。

さっき先輩とヤり合った他校の人間だ。人数増やして捜してたのか。

「先程は、どうも。
お礼にしてやるよ」

「人数増やしたって無駄だと思うっすよ」

「いつまで言ってられるかな」
これぐらいなら余裕。
早く片付けてピアス探さないと踏まれるかもしれない。