「肩ぶつかっただけなんとすけど急に殴られたんっす」

もう信じられないっすよね!と声音は怒ってはいるが顔は満面な笑顔だ。

「忍、飯!」

忍が荷物を持ってるから篠原は、お預けをくらっていた。
てか、凄い形相で袋を睨み付けている。

まるで檻に入れられた動物だ。

「あれ?お前、ピアスどーした?猫のつけてなかったか?」

忍の耳はピアスだらけだ。
ここの人間じゃピアスなんて朝飯前かもしれねぇ。

ゴツいシルバーのをつけてたりしてる奴が大抵だが、忍の場合、女がしてるようなものが多い。