「お前もしつこいね」

「それだけ本気って事よ」

「その本気が伝わってないみたいだけどね」

残念だよねー!と全然、残念だとは伝わってこない。

「何でかな~」

首を傾げる草太に煙と溜め息が一緒に出る。

「そりゃあ、キスなんかするからだろ」

「つい可愛くてね」

あれからだ。
忍が草太から逃げるようになったのは、そりゃそうだ燐高の頭でもある奴に急に現れてキスなんてされたら誰だってビビる。

「忍は懐に入ってくるタイプだけど自分の中には、なかなか入らしてはくれないよ」

「おもしれぇー事を言うけどよ、それは祥太も同じだろ?」