篠原に言われた通りに祥太は自分の学ランを羽織った。

「鎖骨あたり虫にでも咬まれたか?」

点々と出来ている赤い痣みたいなもの。

言った後に気付き後悔した。
これは、キスマークだ。

「…お前、隠せよ」

「えー!せっかくつけたのに隠しちゃうなんて伊崎たん可哀想ー」

気付いてないんだね☆と祥太は指で私の鎖骨に指した。

咄嗟に首もとを隠す。
あいつ帰ったら殺す。

「やましいもんじゃねぇんだ隠す必要ねぇだろ」

「シノーー!!」

あー…雨鬱陶しいな。




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